2006年 05月 22日
SCAPIN S4 |
私が住んでいる東大阪から奈良まで、地図上では直線的に1番近いと思われる国道308号線がある。通称「暗峠」と呼ばれるこの道は1度は経験してみたい場所だったので、今回のコースに取り入れました。枚岡公園を抜けるとすぐに激坂が待っていて、とりあえず登れる所まで自転車で走りました。途中に出会った少年はバテながら自転車を押して上っていました。結局、私も急な坂道が延々と続いているので足をついて自転車を押して上りきりました。さすがに頂上付近は景色も良く気持ち良かったです。すこし早いとは思いましたが頂上の茶屋でソーメンとおにぎりを注文して食事を取ることにしました。竹を利用した器に盛られたそれらにさわやかさを感じ、見た目も含めてとても美味しく頂きました。
さーこれからは下りのみ。自動販売機で缶コーヒを買って飲みながらそんな思いを描いているとき、あの少年が走り去って行きました。よく登ってきたな。よし、私も出発だ。登りも強烈でしたけど下りも強烈でした。ですが、さすがに下りは早くあっという間に下山してしまいました。168号線をまたいで、そのまま308号線を走る。ここからも峠道だが暗峠を越えてきたからか、そんなたいしたことはないと感じた。気持ちの良い山あいの道を走り、矢田自然公園を抜けると、そこは大和郡山市。
大和郡山城にて2回目の休憩。愛車SCAPINの写真撮影をした。そういえば1年ほど前に購入してから写真を取るなんて初めてでありました。このSCAPINは、S4というグレードなんですがカタログにも載っていない可哀想なモデルです。今年から販売代理店がKHSになりましたが、以前は大阪のタニムラサイクルが正規代理店でした。タニムラさん曰く「チューブがあまったから作ったかも知れない」とのこと。ホンマかいな。
これまでタニムラさんがキチンと販売と普及活動をしてきたこのSCAPIN。販売代理店が変わる裏話をお聞きしてすこしあきれましたが、KHSさんにはタニムラさんが普及してきた経緯をふまえて、ユーザーのことを考えながら営利的なものに走らず真面目に販売してほしいと願っています。話がそれましたがイタリアでハンドメイドされたアクの強いデザインが、不思議と日本の風土になじんでいるなーと思っている自分に、親バカぶりを感じました。
その後は薬師寺、唐招提寺を見ながら163号線に出て交野市のくろんど池に立ち寄りました。もうこの時点でクタクタです。ロッジ風の喫茶店でケーキセットを食べながら3回目の休憩をとりました。ほぼカンを頼りに走ってきたわりには、いい感じにサイクリング出来ています。私は昔、枚方に住んでいましたので、このあたりはもう地元付近なので安心です。その後は交野CCを越えて激坂をくだり、下道をゆっくり帰りました。クタクタになりながらの帰り道に、ふと暗峠で出会った少年のことを思い出しました。無事に帰れたのだろうか、あの峠を越えて帰るのか、…。ゲームやパソコンでしか遊べない子供が多い中にあんな少年がいたことが、帰路の励みになり、なんか嬉しくなってきました。
PS:暗峠で出会ったサイクリストはその少年とあと一人だけでした。あんなにいい天気だったのに私含めて3人。サイクリングには人気がなさそうな場所ですが、私はまた来たいと思いました。なぜなら、あの下りと山頂での達成感はあの場所でしか味わえないし、やっぱり気持ちがいいからです。
by kxblog
| 2006-05-22 19:55
| bicycle-scapin