2007年 03月 19日
中銀カプセルタワービル |
昔にこの建物に憧れていたことがあります。実際にこの建物を取り扱う不動産業者にも電話をしたことがありました。世界で初めてのカプセル型ビルで、黒川紀章氏が設計し1972年に施工されました。メタボリズムの代表的な建物です。というか他にあるのでしょうか? メタボリズムとは、新陳代謝の意味でこれからの建築や都市はどうあるべきかを考えた、建築・都市デザイン運動のことです。ひとつのカプセルがひとつの居住区になり、そのカプセルを取り替えることによりビルの新陳代謝が行われるように設計されています。ですが新陳代謝されることもなく、ビル自体の老朽化やアスベストなどの問題により取り壊されてしまうかもしれません。黒川紀章氏はカプセルを交換することを望んでいます。ところで、なぜこの建物に憧れていたかというとカプセルの内装デザインが、昔風の未来的デザインだからです。なんかウルトラ警備隊の基地みたいでカッコよく思ってました。昔は最先端の装備だったのでしょうが、今見るとレトロフューチャー感が漂います。もしカプセルを交換していくことになれば、どんな内装になるんでしょう? とても気になります。1階にそのカプセルのショールームがあります。丸い窓から覗いて写真を撮りましたのでご覧ください。
この写真がこのカプセルの全てといっても過言じゃありません。下のグレー部分はベッドですが、とても小さいです。あとは1畳ほどのスペースとユニットバスが付いているだけです。たしか、このカプセルは賃貸でもあるんですが、分譲されていて居住者のものもあるはずです。私はこの建物のコンセプトを都心ではなく、郊外に自然と共存するように建っていたら面白いと感じます。
by kxblog
| 2007-03-19 21:34
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