ブルーノ・ムナーリ展 |

何度か訪れている三浦半島ですが、横目で見ていた横須賀美術館に初めて立ち寄りました。以前にブルーノ・ムナーリ展が開催しているのを知っていたのですが、気がつくと会期が終了間近になっておりました。慌てて友人に連絡をしました。京急の堀ノ内駅を下車し海岸線を少し走ると美術館につきます。いや〜見に来て良かったです。タイポグラフィーのエレメントを図形としたカタチやフィルムに印刷された絵が重ねることで意味をつくっていく絵本?など、それらは自由に触れるコーナーもあり、ちょっとしたインスタレーションのようでもありました。美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、研究家、絵本作家など様々な肩書きを持つ方ですが、彼の哲学を表現する舞台が違うだけで肩書きで区別する必要がないように思います。またムナーリ氏は日本の伝統的な美意識に影響を受けて、竹の特性を利用した作品も展示していました。その作品は紙を折り畳むことで彫刻をつくる作品にも似ており、竹を切ることで意味を持たせて道具でもあり彫刻のようでもあります。禅や利休の美意識にも通じる感じがします。晩年は子供達のためにワークショップの活動に力をそそいでおられたらしいですが、出口間際の写真を見ると楽しそうな印象を受けました。ムナーリ氏とは程遠いですが、私も絵本を出したい夢もあり、子供達とワークショップもひらいてみたいと思いました。

美術館を後にして観音崎の灯台へ行きましたが、ここも初めて入りました。この日は空気も澄んでおり、灯台からの眺めは房総半島を見渡せてすばらしかったです。出口を出ようとすると入場券売り場のおばちゃんが写真を撮ってあげると言って、建物から出てきました。巧みな話術にフレーミング。今回撮影した写真の中で一番よく撮れていました。観音崎灯台に行かれたら是非、撮影してもらいましょう。その後は浦賀を抜けて久里浜駅から帰りました。帰宅していつも思いますが、海を背景に写真を撮るのを忘れてしまいます。なぜかな?